大人のアトピー性皮膚炎について

大人のアトピー性皮膚炎で考えうる原因について

アトピー性皮膚炎が生じる原因はまだ解っていないですが、その中にはアレルギーが考えられます。

エビ、カニといった甲殻類や小麦、そば、ピーナッツなどを食べたときに生じる食品アレルギーもある一方、ダニやハウスダストのような家の中の衛生環境が影響しているアレルギー、衣服や建材に含まれる化学物質によりもたらされるアレルギーなど、いたるところに原因が隠れているのです。

しかも、アレルギーだけではなく、外用薬を含むさまざまな接触因子やストレスからくる原因で発症する可能性があります。重大なストレス環境下にいながら、精神的な不安や焦りから無意識に自分の皮膚を掻き出す状態になり、掻破(引っ掻き)行為自体に依存症となる可能性も高いです。

そして、睡眠不足や、生活習慣の乱れ、などにより重症化するかも知れません。大人のアトピーの症状は上半身に多くて、アトピー性皮膚炎の大きな症状には皮膚にかゆみをともなう湿疹が発症することです。現にかゆみを覚える部分や湿疹が見られる部位には、頭部(額、目や口の周辺)、頸部、四肢関節部、体幹など全身にあらわれます。

この状態は年齢層によりある程度異なる特徴を持っており、大人が発症した場合、主に上半身に湿疹が見受けられます。

また、診断のときに重症度を表す目安として、強い炎症をともなう湿疹が身体の表面積の10%未満に見られるときは「中等症」、同10%以上30%未満の場合「重症」、同30%以上に及んだ場合は「最重症」と分けられております。

重症以上で局部的に強い炎症が見られるときにはステロイド外用薬やタクロリム軟膏による治療が用いられますが、症状が軽度なうちに、早く炎症を抑える事が、二次感染などを阻止し、悪化を抑止します。


薬物による治療法と生活習慣で気をつけること

上記の説明のとおり、重度の症状で出血や激しいかゆみ、痛みをともなうようなケースでは外用薬による薬物療法が選択されますが、もともとアトピー性皮膚炎は、遺伝要因を含む多病因性の疾患であるがゆえ、薬物療法だけで病気そのものを完治させるのは不可能なため、対症療法が基本になります。

炎症を抑えるうえでもっとも効果的なものは、ステロイド外用薬やタクロリム軟膏で、その効果と安全性については科学的にも確立されており、これらの塗布により症状が軽くなったケースもあれば、元から軽~中度の症状が見られるときには、皮膚の乾燥防止や保護機能維持を行う為に、ステロイドとタクロリムを含んでいない保湿剤(ヘパリン類似物質含有製剤)の使用が推奨されているのです。

1日2回の保湿剤の使用により、アトピー性皮膚炎の再発を軽くできると報告されております。また、外用薬の他には、全身のかゆみを抑えるための、抗ヒスタミン薬、あるいは抗ヒスタミン効果がある抗アレルギー薬の服用での治療も効果的です。

しかし、薬での治療と併せて生活習慣と生活環境の改善を心がけることが大切になります。きちんと入浴し皮膚を清潔に保ち、部屋の中を清掃して、ホコリやハウスダストを排除することや暴飲暴食を控え、規則正しいリズムで生活を送るといったことも必要です。

遺伝的要素が強いとされているアトピー性皮膚炎には、日頃からの注意や心がけのみでは病気を防げない場合も少なくありません。そんな時は症状が悪化するより前に医療機関で診察を受け、適切な処置を受けるように気を付けてください。

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